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Ender3 S1 ProにCreality Sonic Padを接続してみた!セットアップ方法とメリット

Creality Sonic Padを、Ender3 S1 Proに接続しました。

購入 #

Creality製品はサンステラで買うことが多いかもしれませんが、Creality Storeでも購入できます。 https://store.creality.com/jp/products/sonic-pad

Amazon等も25,000円くらいのところ、Creality Storeなら18,000円ちょっとで購入できました(セールの時期だったのだと思う)。

注文フォームが海外サイトの感じがありますが、発送は大阪からのようです。 住所を英語で入力したけど、日本語でよかったみたいです。

Creality Sonic Padは3Dプリンターをコントロールする装置 #

そもそも3Dプリンターには、特にEnder3 S1 Proに限って言えば、本体側のファームウェアと、タッチパッド側に入っているファームウェアがあります。どのような役割分担かは知りませんが、本体とタッチパッドが相互に連携しながら、3Dプリンターを動かしていることはわかります。Creality Sonic Padは、タッチパッド側で担っていた役割を置き換えているように見えます。つまり、Ender3 S1 Proのマザーボードと相互に連携して3Dプリンタを動かすための、別の頭脳ということになるかと思います。なお、頭脳というかソフトウェアとしては、「Klipper」というソフトウェアが入っているようです。1

さて、本体側は、元々付いていたタッチパッドと連携することを想定したファームウェアが入っています。ですから、Ender3 S1 ProとCreality Sonic Padと連携するには、本体側のファームウェアを書き換えてあげなければいけません。このあたりの手順は、セットアップ中にSonic Padに表示されるので、心配ありません。2

セットアップと無視したセットアップ #

Creality Sonic PadとEnder3 S1 Proは、セットアップはとても簡単でした。 具体的なセットアップ方法については、YouTubeを検索すると多くの人が投稿しているので割愛。

Ender3 S1 Pro側にファームウェアをインストールしたあと、Sonic PadがEnder3 S1 Proをコントロールできるかをチェックするフローがありましたが、これらをYouTubeで解説している例は少なかったと感じます。ファームウェアインストール後は、ファンが動くかどうか等、コントロールのチェックがいくつかありました。手動でレベリングするフローもありましたが、Sonic Padを接続する直前までレベリングに問題はなかったので、レベリングは無視しても問題ありませんでした。唯一、プローブ校正(ノズル先端のZオフセット値の調整)だけは紙を動かして行いましたが、オフセット値はSonic Pad導入前の値と同じで問題ありませんでした。

なので、Sonic Padを導入する直前のZオフセット値は、確認しておくのが良さそう。

Creality Sonic Padを導入するメリット #

「Sonic Padを使えば爆速になる」と言われていますが、そこは付随的な効果だと思います。それよりも、感覚ですが導入して得られるメリットがありました。

  • ステッピングモーターの音が静かになった(気がする)
  • ステッピングモーターが滑らかに動くようになった
    • これによって、プリント品質が上がったと思う、特にカーブが綺麗になったと思う
    • 加速度の制御が上手なんだと思う
  • スライサーの予測所要時間よりも、早く印刷が完了する(倍とかではないけど)
    • どうやらgcodeを最適化していて、高速で動けるところは、高速でプリントしている
    • 無理して速く動いている感じはない
    • 動きにメリハリがついた、しなやかになった、という方が正しいかもしれない
  • ブラウザで本体のステータスをチェックできるようになった3
  • gcodeをブラウザから送信できる

僕にとっては、もちろん大きなものを高速でプリントできるようになるのは嬉しいところです。しかし、それよりも、これまでと同じスピードなのに、これまでよりプリント品質が上がっているように感じるのが、とても嬉しいところです。

まとめ #

Ender3 S1 Proだけ使ってきた仕事場でしたが、Creality Sonic Padを導入しました。 これまでSDカードを手に持って、PCと3Dプリンターを何度も往復していましたが、データの送信はデスクで済むようになりました。SDカードのような物理デバイスを繰り返し使用することによる故障の不安が解消され、より長く使えるようになったと感じます。 今度は、カメラを接続して、遠隔でプリント状況のチェックやタイムラプスの撮影に挑戦してみようと思います。


  1. 「Klipper」は、Linux系のOSで動くソフトウェアです。要するにパソコンで動くアプリケーションなので、パソコンで使える高速な演算を利用して、3Dプリンタの印刷速度アップ・プリントの高品質化を図っているということなんだと思う。 ↩︎

  2. 「Sonic Pad使うのをやっぱりやめよう」となっても、そんなに心配はないはず。Sonic Padを導入時に本体側のファームウェアを書き換えるだけなので、その逆を行えば良いはず。いつも通りCrealityのサイトからEnder3 S1 Proのファームウェアをダウンロードして、本体のファームウェアを書いてあげれば良いはず。結局本体側のファームウェアは、起動時に挿さっているSDカードに「STM32F4_UPDATE」というフォルダがあれば、それをインストールするという挙動なのだろう。 ↩︎

  3. OctoPrintを使ったことのある人なら、ネットワークがつかえるメリットは「まぁそうだよね」となると思うし、なんならOctoPrintでは自宅外からアクセスできるのに、Sonic Padはローカルでしか使えない点で機能不足はある。でも、Ender3 S1 Proだけで使ってきた人なら、これの導入で得られる効果は多い。 ↩︎