Final E4000 と E1000C を聴き比べ、使い心地を比較してみる
Table of Contents
Finalのイヤホン、E4000とE1000Cの使用感や音質を比較したいと思います。
E4000とE1000Cは、FinalのイヤホンのEシリーズという点では同じグループですが、そもそも価格帯も全く違うし、ユースケースが異なると思います。 そのため、比較する需要があまり無い気がするものの、まとめておきます。
このページに来る方は、E4000もE1000Cもある程度調べ尽くした方だと思います。それぞれの細かいスペック等の比較は省いて、実際に聞いてみた感想、使い心地をまとめていきたいと思います。 また、後半ではパッケージを開けたときの写真も載せておきますね!
前提 #
- E4000
- 2020年4月5日から使用。1ヶ月ほど毎日使っており、おそらくエージングがされている
- 音楽、ウェブ会議、モニター用途として使っています
- 2020年4月5日から使用。1ヶ月ほど毎日使っており、おそらくエージングがされている
- E1000C
- 2020年5月7日開封。使用0日、おろしたての音質、ファーストインプレッションです
※ エージングされていると言いつつ、この1ヶ月で音質がどう変わったか、自分ではあまりわかりませんが……
スペック比較 #
一応、スペック比較表だけ載せておきます。(ホームページより引用)
E4000 | E1000C | |
---|---|---|
筐体 | アルミニウム ブラックアルマイト仕上 | ABS |
ドライバー | 6.4mmΦダイナミック型 | 6.4mmダイナミック型 |
コネクター | MMCX | - |
ケーブル | OFCケーブル | OFCブラックケーブル |
感度 | 94dB | 102dB |
インピーダンス | 15Ω | 16Ω |
質量 | 18g | 15g |
コード長 | 1.2m | 1.2m |
音質 | ボーカルは息づかいを感じられるほどの、ギターはディストーション一粒一粒の音が感じられるほどの、リアリティのあるサウンド。 | 低音から高音までクリアでバランスの良いサウンド。ライブで生演奏を聴いているような臨場感と音の広がり。 |
とのこと。
使い心地比較 #
E4000もE1000Cも筐体が小さく、イヤーピース以外にイヤホンを支える構造が無い(耳に引っ掛かる部分が無い)ので、歩いたり走ったりする状況では耳から抜けやすいかなと思います。 E4000にはイヤーフックが付属していますが、E1000Cには付属していませんので、合わせて購入することをおすすめします。
また、いずれも付属のイヤーピースが黒いので、使い始めは汚れが気になります。しかし、使っているうちに汚れは徐々に付きにくくなります。
さらに特筆することを以下に、箇条書きにてまとめます。
E4000 #
- ケーブル1.2メートル、デスクワークでもゆったり使えます
- 左右対称のケーブル、首にかけるタイプではない
- 付属のイヤーフックが地味に重宝しています
- ケーブルが服と擦れたときのノイズを防止
- ミーティング中に一時的にイヤホンを外したいとき
- 周囲の音を確認したいとき
E1000 #
- ケーブル1.2メートル、3.5mmステレオ4極プラグ
- 左右対称のケーブル、首にかけるタイプではない
- マイク付きワンボタンコントローラーが付いている方が、右
- イヤーピースの色以外で、左右を判別する方法がイヤホン筐体にはない
- ジョギング用途にはおそらく向かない(試してないけど、たぶん抜ける)
- ABSの筐体が軽い感じはある
音質比較 #
ここからは音質を比べてみます。 あくまで感じたままに書いていきます、素人比較であることをご了承下さい!
E4000 #
E4000は「強調した音域を作らない」という謳い文句があるように、全帯域の音がまんべんなく聞こえてきます。おそらくフラットというのでしょう、全体の楽器が均等に主張してくる音質が好みの人におすすめです。主旋律よりも副旋律を意識的に聴く人にも良さそうです。あと、クラシックが好きな人にも。 全体域の音が届くのでそこで鳴っている感じがあります。つまりはリアルな聞こえ方ということ。低音の響き方もリアルなので、身体に低音が響いていないことに違和感を感じるほどです。 特徴の音域がないことで、曲によってはバックトラックの音が強調して感じられ、ボーカルが聞きにくいこともありました。
E1000C #
対してE1000Cは、ボーカルの帯域がとてもクリアな印象。一方、低音や高音はE4000と比べると抑え気味な感じです。 楽器を例に上げると、ベース・ハイハット・シンバルは、だいぶ抑えられている印象を受けます。しかしながら、そのおかげもあってか、ポップスはスカッと風通しの良い曲に聴こえます。 なお、低価格帯にありがちな、スカスカな音ではありません、ヘッドホンのようなズンズンくる音ではないけど、リアルでクセがない音です。 曲との相性はありそうで、スネアドラムの音が、少し曇り気味に聞こえる曲もありました。またリバーブが強めにかかった曲は、こもって聞こえてしまうものもありました。
E1000Cのマイクはどうか #
E1000Cには、マイク付きのワンボタンコントローラーが搭載されています。こちらの音質も気になるところです。 今回は、2パターンのユースケースを試してみました。
- LINE通話(HUAWEI P20 Lite 2台を使用。一方にE1000Cを接続し、一方は通常の本体の受話スピーカー)
- MacBook ProにE1000Cを接続し、QuickTimeで音声を録音(48,000kHz, PCM)
※おそらく比較するべきはAirPodsなどのマイク付きのワイヤレスイヤホンですが、あいにく持っておりませんので比較はできません……。
音質 #
まずLINEの通話では、音質は至って普通の音質で、問題なく利用できました。声が聞こえにくいことはありませんでした。 周囲の音も、大きい音であれば拾いますが、これは通常の電話も同じこと。
MacBook Proに接続して録音してみた印象だと、「よくあるWebカメラの付属マイクで録音したような音質」といったところ。 電話やウェブ会議目的であれば、問題ない音質です。
感度 #
MacBook Pro本体のマイクと比べると、感度は低いようです。ちょっと入力小さいかな……という印象でした。 入力レベルを最大にしても、ピークメーターが右端に付きませんでした。風邪を引いていたからかもしれませんが。
パッケージ・筐体 #
これから購入したいという方にむけて、パッケージの写真も載せておきます。
E4000 #
※2020年4月
E1000C #
※2020年5月
まとめ #
Finalのイヤホン、E4000とE1000Cの使い心地や音質の印象をまとめました。 使い心地という点ではどちらも悪くはないですが、E4000に付属するフックはとても重宝しているので、E1000を使う人にもフックを別途購入することをおすすめしたいです。 Finalのイヤホン2種類を比べてしまったので、他のEシリーズも比べてみたいものです。。