フリーランス1年目の振り返り - きっかけと妻への相談と説得
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2019年の6月末で会社員を辞めてから、ちょうど1年が過ぎました。 ここで改めて、フリーランスのエンジニアとして仕事をしてきた1年を振り返ってみたいと思います。 今回は、会社員ではない働き方を選んだきっかけと、妻との相談や説得についてまとめたいと思います。
フリーランスを選んだきっかけ #
もともと独立願望がなかったわけではないですが、これといって会社員をやめる理由もなく、それに向けて具体的に動いていたわけではありませんでした。 僕の周りにはフリーランスになったエンジニアがちらほらいましたが、自分には難しそうだなと感じていたくらいです。 そんな感じで過ごしていたところで、以下のきっかけが揃ったことで、フリーランスを真剣に考えるようになりました。
箇条書きですが、リストアップしてみます。
家族のこと #
- 妻が第2子を妊娠した
- めでたい
- 専業主婦だから妊婦健診は平日しか受けられない
- 当時1歳半の上の子を連れて行くのがとても大変(動き回るし、親の言葉もまだ十分には理解できない、1人で待たせられない)
- 上の子をどこかに預ける考えはなかった(僕が面倒を見る)
- 僕が仕事の休みを取ることになる(半休取るくらいなら、いっそ休みにしたい → 有給休暇が減るから)
- 上の子の成長スピードが早い
- 仕事から帰ると寝ている、朝と休日しか関われないのがつらい
自分のこと #
- 自分の技術に自信がなかった
- iOS、Android、PHPいろいろやってきたけど、どれに自信がある?どれが専門?わからなかった
- 副業でやっていた開発案件の稼働が不安定になりがち
- 平日の夜の開発は大変、土日を使うのがしんどい
- 平日の仕事を4日以下にしたい
- 会社の方針と、自分の考えのズレ
- きっかけがあれば転職しようかなと考えていた
※しばしば周囲から「給料が低かったんでしょ」や「高い報酬をもらえるからでしょ」のように言われることもありますが、それらの考えはありませんでした。
妻への相談と説得 #
妻とは数回「フリーランスになろうと思うんだけどどう思う?」といった旨の話をしました。 最終的には、妻から「産まれてからだともっときっかけがなくなるかもしれないから、今やってみたら」という旨の言葉を得られました。
ここらで、相談していたときに出てきた妻からの不安をまとめてみます。
生活できるのか #
ここについては僕も不安がありました。しかし、会社員時代さらには学生時代まで遡ると、すでにいくつかのセーフティネットが用意できていました。
- 会社員時代にやっていた副業
- 稼働を安定化することで、継続的な収入を作る
- 万が一、他の収入がなっていくとしても、対策を取るための時間を作れる
- 就職活動のときにお世話になったエージェントさん
- 仕事をもらうなら信頼している人がいい……
- 定期的な収入を作りたいので、長く続けられる業務委託案件を探す
- 学生時代にお世話になった先生に連絡
- 学術系・研究系のスポット案件を、運が良ければ得られる
セーフティネットがあることや、いきなり無一文になるという見込みはなかったことは、自分にとっても安心材料になりました。 まずは定常的な収入を得られるように動く、それでひとまず家計も安定させる。そのへんを妻と約束したと思います。
貯蓄・税金・年金どうなるの #
フリーランスは月々の出費がかなり多いです。年金(妻含む)・健康保険(任意継続は2年間)・国民年金基金(確定拠出年金)・住民税などなど、会社員のときは考えなかった出費がたくさんあります。 妻と相談する際には、事前に月々の生活費の目安も聞いておくなどして、家計も含めてかかる出費を試算し、最低限必要な収入の目安を考えておきました。
目安の最低限は、税金や社会保険のような必要な出費は確保した上で、家計も今まで通り暮らせる程度。妻には「これまで通りの生活を続けてほしい」と、お願いしておきました。
※ 生活と社保費用だけを得ていては、開発用端末やSIM代などの出費ができません。その分も得られるように報酬を考える必要があります。
その他、妻との約束 #
その他、いくつか撤退ラインや撤退条件を相談していました。
- 生活の貯金残高が(無収入で半年過ごせる分の残高)を下回ったら、会社員に戻る
- 撤退ラインを予め相談しておく
- 確定申告1回はやる
- 会社員のときの確定申告とどう変わるか、見てみたいとのことだった
- 毎朝7時に起きて運動
- できてない(てか完全リモートを想定していたし……)
- いま完全リモートなのにできてない(よくない)
まとめ フリーランスになってどう変わったか #
今回は、フリーランスになるきっかけと、妻との相談や説得について、振り返りました。 実際、フリーランスになってどうだったかというと……
- 妻が1人で妊婦健診に行けるようになった
- 検診がない日は、僕が役所へ行くなどもできる
- 子どもと接する時間が増えた
- 仕事で扱う技術を絞ることで、技術スキルの向上ができた
- 副業でやっていた案件(いまは本業の案件)が、会社員時代よりは安定稼働できるようになった
全体としては、家庭も自分も満足行く選択だったなと思います。