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アプリにおけるアイコンの必要性について考えてみる

スマホアプリを開発していると、必ずと言っていいほど遭遇するのが「ここにアイコンつけますか?」「このアイコン必要ですか?」という議論。しばしばデザイナーとの戦いさえも引き起こすビッグイシューです。アイコンはなんのために必要なのか。これについて、現在の自分の考えをまとめたいと思います。

アイコンを付ける場所の、自分なりの指針 #

結論から述べていくと、以下のような指針かなと感じています。

  • 文字の読めない人でも操作してほしい重要な機能
  • たくさんの情報の中でも、特に大切な情報

このような要素に対して、アイコンを付けてあげると良さそうな気がしています。

この考えに至った背景 #

3歳に満たない娘と「iPadごっこ」をして遊んでいたときの気づきです。 娘は、紙に描いてある「Google フォト」や「YouTube」を起動できていました。もちろん、実物のiPadでも起動し、アプリを操作することができます。 娘はまだ、アルファベット・数字・一部のひらがなしか読めないのですが、紙に描いた絵でも、実物のiPadでも、アイコンを理解して操作できているのです。

娘がiPadの絵を触る様子
(0歳の息子がいたずらをして、カラフルになっているけれど……)

これはつまり、アイコンがあることで、文字が読めなくても主要な機能を使えるということ。 逆を言えば、主要な機能にはアイコンがある、ということなんだと思います。

アイコンの必要性 #

娘の行動から、文字が十分に読めない人でもスマホアプリを操作できることに驚き、アイコンの重要性を考えました。アイコンを付ける場所の指針として、文字の読めない人でも主要な機能を操作できる重要な情報に気づきやすくするという観点を挙げました

アイコンは、情緒的な理由(画面が寂しい・にぎやかにしたいなど)から付けられることもあります。しかし、このようなフィーリングによる付け方では、デザイナー自身が判断に迷い、悩みのタネになってしまう可能性があります。最悪の場合、実装するエンジニアとの議論が紛糾する可能性さえあります(実際そういうことも…あったようななかったような)。そうならないためには、確固たる判断軸が必要になるわけですが、上記のような指針を持っておくと判断に迷わなくて良さそうな気がしました。

UIをデザインするフェーズにおいて、文字がない状態で、主要な機能を満たせるように十分に検討することも、手段としてはありなのかなと思います。

今日はここまで。