今回は、SONYのハンディカム CX680・AX60・AX700を比較してみます。

今回比較する機種

比較するビデオカメラ概要

今回比較するビデオカメラを以下に列挙します。 価格など情報は、2021年2月の執筆時の調査によるものです。各製品の詳しいスペックは、公式のサイトを確認してください。

CX680

CX680

価格 6万円〜
画質 HD(229万画素)
ズーム倍率 光学30倍(デジタル350倍)
内蔵メモリ 64GB
記録メディア microSD
本体重量 305g

AX60

AX60

価格 11.3万円〜
画質 4K(829万画素)
ズーム倍率 光学20倍(デジタル250倍)
内蔵メモリ 64GB
記録メディア SDHC/SDXC,メモリースティック
本体重量 535g

AX700

AX700

価格 19.3万円〜
画質 4K(1420万画素)
ズーム倍率 光学12倍(デジタル192倍)
内蔵メモリ -
記録メディア SDHC/SDXC,メモリースティック
本体重量 935g

(先出し)全体の雑感

  • 全てのモデルが、バッテリーにInfoLitium Vを使用している。使い回しできていい感じ
  • 4Kモデルは、どれもまだ4K60p/60iに対応していないのが残念ではある
  • 4KモデルのHD記録は、ディティールがなめらか、めっちゃきれい

CX680

手軽さで言えばダントツでした。赤ちゃんや子どもの様子を、撮りたいときにサッと撮りたい人にはちょうど良さそうです。本体のサイズも小さいので、リビングに置いていても気になりません。また、内蔵メモリも十分にあるので、近くにmicroSDがない状況でも安心。

スマホの動画撮影では難しい「なめらかなズーム」ができないことに不満を感じてきた人が、ビデオカメラならではのズームを活かして撮影したい人向けだなと感じました。

  • Goodポイント
    • 小さい、軽い
    • 空間手ブレ補正があるから、全画素超解像の60倍ズームでも安心の手ブレ補正
    • レンズカバーは本体に内蔵(シャッター式)。電源オンで自動オープン
  • イマイチポイント
    • 4KモデルのHD撮影と比べると、映像が荒い
    • 実用十分ではあるけど、影や暗所でノイズが出やすい
    • microSDが手元にない……

空間手ブレ補正

カメラのボディとレンズが分離されており、手ブレがレンズに直接影響しにくい仕組みになっているようです。

光学手ブレ補正

小さいから手の動きは本体に伝わりやすい。でも、光学手ブレ補正があるから安心。

とにかく小さい

AX60

4K対応 & 光学手ブレ補正 & ズームリング & ナイトショットという、多機能機種。CX680に比べると少し重め・大きめだけど、旅行くらいなら持ち運びは苦にならない程度です。4K撮影なので、撮影した映像の粒の細かさ、暗いところのノイズの感じにくさがあります。HD記録でCX680と比べると、段違いの画質です。

使ってみた感じだと、ズームリングとかナイトショットを使わないなら、カメラの画質面では同じスペックのAX45の方でも良さそうな感じです(タッチパネル液晶の解像度が低いなどの差はあるけれど)。

子どもの成長記録という観点でいくと、こちらはイベント重視という感じ。リビング用途ではCX680に軍配が上がりそうですが、イベント記録ではこちらのほうが良さそうです。特に、学芸会のような明るさの差が大きい場面でAX60は活躍するだろうなと感じます。

  • Goodポイント
    • 空間手ブレ補正があるから、30倍ズームも安心
    • 液晶のタッチ感度が良い(静電容量式なのかも)
    • レンズカバーは本体に内蔵(シャッター式)。電源オンで自動オープン
  • イマイチポイント
    • ちょっと重め
    • ズームリングの幅が狭く、使いにくい
    • CX680同様、ズームを操作するスイッチが横方向に動くのでちょっと操作しにくい

レンズカバーが内蔵

レンズカバーは何かと紛失しそうになったりするし、付け方が甘いとケースの中で外れてレンズに傷をつける不安があったりするので、レンズカバー内蔵というのは安心材料です。

電源オンで自動オープン

ズームスイッチ

横方向に動かすズームスイッチは少し使いにくいですね。人差し指がリーチできる範囲に依存しますし、スイッチを操作するときに指がつりそうになることもあります。

手をホルダーにしっかりと入れて、両手でカメラを保持して操作するのが大切な感じ。

ズームスイッチ

一方、下で書いているようにAX700の方は前後方向に動くスイッチなので、とても操作しやすかったです。

AX700

業務用と家庭用の中間みたいな製品にもかかわらず、使いやすい機種でした。

ネットでは手ブレ補正が弱いという記事も見かけましたが、アクティブモードにしたら結構大丈夫でした。アクティブモードの手ブレ補正では画面は少しクロップされますが、搭載されている撮像素子の画素数は、クロップされても十分な画素のようです。

色については、AX60もきれいな色というのか、よりテレビっぽい色のような印象でした。

家庭向け用途としてはオーバースペックな印象です。しかし、AX700はどんな場面でも活躍できるオールマイティーさがあります。当然子どもの成長記録でもつかえるし、業務用とならイベントの記録撮影だったり、動画制作にも活躍します。あらゆる場面で、意図した通りの撮影ができる印象がありました。

  • Goodポイント
    • タイムコードのカウント方法は、フリーランにも対応
    • HDMIの標準サイズの端子がついている
    • SDカードスロットが2つある
  • イマイチポイント
    • 重い(慣れると気にならない、むしろ安定する)
    • 本体横のジョグダイヤルを、どうやって使ったら良いのかわからなかった
    • レンズカバーの行き場

タイムコードのフリーラン

フリーランの設定ができることが、地味に便利な印象です。タイムコードと時計の時刻を同期しておけば、時刻をもとにして撮影した映像をシーク(探すこと)できたりしそうです。 ほか2機種は、レックランのみ対応しています。

Free Run

右手でガッチリホールドできる本体

小指を引っ掛ける場所があり、ガッチリホールドできました。ここがあるだけで、かなりカメラが安定します。ズームのスイングスイッチが前後方向に動くので、操作しやすいです。操作中も、小指は本体をしっかりホールドしているので、カメラは安定していました。

がっちり持てる

レンズカバーは、どうしたらよいのか……。

レンズカバーは……。

あと、レンズフードとアイキャップをつけると、ごつい。 かっこよくて、撮りたい欲は高まるけど、家庭用途としてはちょっとオーバー。

レンズフードとアイキャップを付けるとごつい

まとめ

今回は、SONYのハンディカム CX680・AX60・AX700を使った感想について書きました。 もともとこの比較をした目的は、個人の仕事のなかで動画撮影をする場面で、最適な機種を見つけるためでした。もっとも、AX700が仕事用途で使いやすいかを調べる目的が大きかったです。しかし、多くの人がそのシチュエーションに遭遇するわけではないので、今回は子どもの成長記録を切り口にまとめてみました。

成長記録の目的で選ぶとしたら、今回のリストにはありませんがAX45で良いかなと思いました。以下の理由からです。

  • 4Kテレビ・8Kテレビが普及してきたが、引き続きしばらくはHD画質の動画は続くだろう
  • 4Kの撮像素子で撮影しておけば、HDの映像がめちゃくちゃキレイに残せる
  • 仮に子どもが結婚するころ、4Kが標準になっていても困らなさそう(結婚式で流すムービーとか)
  • ズームリング・ナイトショットはさほど必要ない
  • 子どもを撮影するときに細かな設定をしている余裕はない
  • 電源をいれれば、自動でシャッターが開き、さほど設定せずにすぐ撮影できる

3機種触ってみた結果「それ以外の機種で良いのではないか」という不思議な結論になりました。みなさまのビデオカメラ選択の参考になりましたら幸いです。